Amazon Kindle(KDP)発行かんたんガイド
最終更新日:2026年9月15日
本の扉は、Amazonの自費出版サービス「Kindle ダイレクト・パブリッシング(KDP)」の電子書籍(Kindle本)・ペーパーバック専用に作っています。判型はKDPの規定サイズだけを用意し、電子書籍用のEPUB・ペーパーバック用の本文PDF・表紙PDFをそのまま入稿できる形で書き出せます。KDPへのアップロード自体はAmazon側の作業になるので、このガイドでは本の扉でどこまで準備できるかを中心に説明します。
早見表
- 用意できるファイル: 本文PDF・表紙PDF・EPUB(いずれも作品ごとの買い切り、Word・投稿サイト用コピーは無料)
- 選べる判型: KDPペーパーバックの規定サイズのみ(日本向け・海外向け)
- 表紙PDFの背幅: 本文のページ数から自動計算、外周に塗り足しあり
- 料金: 作品ごとに980円(税込)の買い切り
全体の流れ
まず本の扉で本文を書き上げてから、次の4つの手順で進めます(番号は、このページの見出しの番号と対応しています)。
- 判型を選ぶ(KDPの規定サイズのみ)
- 表紙をつくる(電子書籍用・ペーパーバック用)
- 本文PDF・表紙PDF・EPUBを書き出す
- KDPで新しい本を登録し、原稿・表紙をアップロードする
1. 判型を選ぶ本の扉での操作
執筆画面上部のツールバーにある歯車のアイコン(「設定」)をクリックすると開くパネルで、判型を選びます。ここには、KDPペーパーバックの規定サイズ(日本向け・海外向け)だけを用意しています。新しく選べるのはKDP規定サイズのみです。以前の作品で非対応の判型が残っている場合は、設定パネルに警告が出るので選び直してください。
代表的なサイズの例: 四六判(127×188mm)は一般的な単行本と同じ大きさ、文庫本サイズに近いもの(105×173mm)は小説の文庫本くらい、A5判(148×210mm)はノート・実用書でよく見る大きさです。迷ったら四六判から始めるのがおすすめです。
判型は後からでも変更できますが、変更すると1ページに収まる文字数が変わり、ページ内で改ページ位置がずれることがあります。本文の仕上げに入る前に決めておくのがおすすめです。同じ「設定」パネルには、現在の余白(ページの端から文字を置かない範囲)・ページ数がKDPの入稿条件(綴じ側〈ページをめくる側と逆、本を綴じる側〉の最小余白・対応ページ数の範囲)を満たしているかの目安チェックも表示されます。
2. 表紙をつくる本の扉での操作
執筆画面のページ一覧の一番上にある表紙ページを開くと出てくる「表紙作成」画面では、1つの設定(タイトル・著者名・背景色や画像・レイアウト・色)から、電子書籍用の表紙とペーパーバック用の表紙PDFの両方を作れます。
- 電子書籍用 — Kindleストアが推奨する縦横比1:1.6(1600×2560px)の表紙画像をつくれます。
- ペーパーバック用 — 表1(表紙にあたる面)・背表紙(本の厚みの部分)・表4(裏表紙にあたる面)が1枚につながった「ラップアラウンド」形式の表紙PDFです。設定パネルを下にスクロールすると出てくる「ペーパーバック用紙」で白い用紙・クリーム色の用紙のどちらかを選ぶと、背表紙の幅が本文のページ数から自動で計算されます(背表紙の文字は80ページ以上の作品でのみ入ります。KDPの規定により、79ページ以下の本は背表紙に文字を入れられません)。
背表紙の幅はページ数で変わるため、本文を大きく直した場合は表紙PDFを作り直してください。
つくった表紙をファイルとして受け取るのは、次の「3. 本文PDF・表紙PDF・EPUBを書き出す」で、本文とまとめて行います。
3. 本文PDF・表紙PDF・EPUBを書き出す本の扉での操作
本文が仕上がったら、執筆画面上部の「書き出し」メニューから、書き出したいファイルをダウンロードします。
- 本文PDF — 判型・余白どおりに組版した、ペーパーバック用の原稿ファイルです。KDPの「原稿」アップロードにそのまま使えます。
- 表紙PDF — 上の「2. 表紙をつくる」で作るペーパーバック用の表紙PDFです。KDPの「表紙」アップロードにそのまま使えます。
- EPUB — 縦書き・右綴じ・ルビ表示に対応した電子書籍ファイルです。KDPの電子書籍(Kindle本)用の原稿として使えます。
- 表紙画像(JPEG) — KDPの「電子書籍の表紙」にアップロードする画像です(Amazonの商品ページに出る表紙になります)。原稿のEPUBとは別に必要で、書き出しメニューの「表紙画像(JPEG)」から保存できます(表紙作成画面の「電子書籍」タブの「JPEG画像として書き出す」でも同じ画像が得られます)。この書き出しは無料です。
4. KDPにアップロードするKDP一般
KDPのサイトでアカウントを作成し、「本を作成」から電子書籍(Kindle本)・ペーパーバックそれぞれの登録を進めます。本の扉で用意したファイルは、以下のように使います。
| KDPでの本の種類 | 「原稿」欄 | 「表紙」欄 |
|---|---|---|
| 電子書籍(Kindle本) | EPUB | 表紙エディタのJPEG画像 |
| ペーパーバック | 本文PDF | 表紙PDF |
原稿・表紙のアップロード以外にも、KDP側でタイトル・シリーズ名・概要(あらすじ)・キーワード・カテゴリ・価格・印税タイプ・著作権情報などの入力が必要です。これらは本の扉では用意できないため、KDPの画面の案内に沿って入力してください。
アップロードして「出版」を押しても、すぐにストアに並ぶわけではありません。KDPでは出版前にAmazon側の審査があり、ストアに反映されるまで通常24〜72時間程度かかります(混雑状況や内容によってはさらに時間がかかることもあります)。原稿や表紙に不備がある場合、審査で差し戻され、 修正して再アップロードするよう連絡が来ることもあります。発売日を決めている場合は、日程に余裕をもって入稿してください。
KDPのプレビューア(オンライン上での見え方確認機能)で、縦書き・ルビ・改ページ位置・表紙の背表紙の位置が想定どおりになっているか、アップロード後に必ず確認してください。
KDP側で知っておくと安心なことKDP一般
- ISBN(本を書店やネット通販で識別するための世界共通の番号)は、KDPでは、ペーパーバックには必要です(KDPが無料で発行するISBNも選べます)。Kindle本(電子書籍)にISBNは必須ではありません。価格設定などとあわせて、KDP側の管理画面での作業になります。
- 判型やページ数を大きく変えた場合は、本文PDF・表紙PDF・EPUBを再度ダウンロードしてから、KDP側でも原稿ファイルを差し替えてください(自動では反映されません)。
- KDPのアカウント自体には、原稿とは別に、本人確認情報・税務情報(米国の源泉徴収に関する税務フォーム)・印税の振込先口座の登録が必要です。KDPの費用自体は無料で、実際の販売価格から一定割合が印税(ロイヤリティ)として差し引かれる仕組みです。初めて出版する場合は、原稿の準備と並行してKDP側のアカウント設定も早めに進めておくと安心です。
本の扉での操作で知っておくと安心なこと本の扉での操作
- ルビ記法(|漢字《かんじ》)は、EPUB・本文PDFともに実際のルビとして組まれます。Word書き出しのみ、ルビの代わりに「(よみがな)」を本文に添える簡易表現になるため、Wordはあくまで下書き確認・編集依頼用の最低限のバックアップとしてお使いください。
- 執筆画面上部のツールバーにある「段落」から、改ページ・中央ページ(献辞・エピグラフなど)・字下げ(行の先頭を1文字分空ける書式)・地付き(行の下端に文字を揃える書式)・行の中央を、また本文を選択して「傍点」(文字の上に点を打って強調する記号)を指定できます。どれも本文PDF・EPUBの両方に反映されます。ただしEPUBでは、中央ページは読書アプリによって上下の中央だけが反映され、左右の位置は変わることがあります(電子書籍は画面の大きさや文字の大きさが読む人ごとに違うためです)。
うまくいかないときは
KDPのアップロード・審査に関する質問はAmazon側のKDPヘルプをご確認ください。本の扉の書き出しファイル自体についてのご質問はお問い合わせページよりご連絡ください。
登録せずに、デモの作品で書き心地を試せます。